PROJECT
京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)

ソーシャルビジネスに取り組む企業やそれらを応援する人々が京都に集い、京都から日本の未来を切り拓く「京都市ソーシャル・イノベーション・クラスター構想」を推進し、日本の「地方創生」を牽引する、全国初の取組として2015年にスタートしました。立ち上げから9年間コーディネーターとして活動しました。

時期
2015年4月〜2024年3月  *2024年4月からフェローに就任
プロジェクトオーナー
公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)
カテゴリー
事業開発 / 伴走支援
BACKGROUND
課題意識・きっかけ
京都市をソーシャル・イノベーションが集積する街に

2014年頃までの数年、京都市ではソーシャルビジネス(SB)支援事業を展開していました。社会的課題は多様化・困難化に伴い、これらの社会的課題に対して、中小企業がビジネスの視点で捉え、収益性も確保する「ソーシャルビジネス」に注目し、公益財団法人京都高度技術研究所内にSILKが設置されました。

2015年段階では、ビジネスを通じた社会課題解決についての理解はまだ低い状況がありました。SILKの設立後、認定事業や人材育成事業のほか、コーディネーターそれぞれで社会的企業への支援や様々なセクターへの働きかけが始まりました。

 

APPROACH
戦略と方針

「学ぶ場」「つながる場」「広がる場」の3つの場を捉え事業を開始

主催事業を極力減らし、様々な関係先との連携

支援メニューを決めないことで多様な支援を生み出す

 

OUTPUT/OUTCOME
実績と成果
京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)が誕生

・社会的企業を調査・発掘した数1294社

・認定企業の数 34社

・個別対応相談 769回

・行政担当者向け相談会41部署

・学ぶ場への支援実績 130講座 ほか

SILK ホームページ
AFTER
その後
大室先生と京都市仲筋氏にきっかけをいただき、私自身の今後の仕事の基盤となる、関係性や考え方を養うことができました。2015年から京都に戻って活動を始めて、今後の人生を豊かにするたくさんの関係性を得たことはとても大きいです。フレームや経験値に捉われないことの学びから、自分の生き方の癖を見つめ直す機会になり、9年関わらせていただけたのは私の財産です。フェローになり週1の勤務はなくなりましたが、引き続き、何かしら貢献していければと思います。

( 成果物 )

SILK JOURNAL
SILK JOURNAL 2020
SILK JOURNAL 2024

( メンバーの声 )

本当の姿の描写

2010年の夏ソーシャルビジネス振興に取り組みたいと京都市の方が来室し、SILKが誕生した。SILKを作る時大切にしたことは自分の為、社会の為で生きる人々の姿ではなかった。それはそのどちらでもあり、どちらでもない、自分が求める姿や生き方を実践する人々の姿であった。しかしその姿を捉えることは難しかった。それはそれらの人々が自分たちをPRする必要がなかったからである。そこで前田氏にお願いし、丁寧に探しながら顕在化させた。それがSILKとその後の動き繋がり、前田氏が展開する様々なプロジェクトが生まれている。
京都市ソーシャルイノベーション研究所所長
長野県立大学
グローバルマネジメント学部教授
長野県立大学大学院
ソーシャルイノベーション研究科研究科長

大室悦賀

前田さんの事業や企画の立ち上げや構想を描く力は、本当に素晴らしいと感じています。0から事業を形にしていく過程を間近で見たり、一緒に活動することで、自分自身も多くの学びと成長を得られ、いつも良い刺激を受けていました。 SILKのコーディネーターは、それぞれが異なる専門分野や得意分野を持っています。一緒に仕事をすることで、毎回新たな気づきや学びがありました。そんなメンバーと共に仕事ができることが、何よりも楽しかったです。
SILK イノベーション・コーディネーター
結い経営株式会社

石井規雄

SILKでは、メンバーそれぞれのバックグラウンドが異なるからこそ、個性が活かされたチームワークで活動ができたと感じています。前田さんはSILKの構想から関わっていた方、途中から参画の私の特性が見えない部分もあったかと思いますが、やんわりと発想の幅を広げてくださる問いかけが良かったです。プロジェクトの前提の整理や事業者さんの話を聞いてのフィードバック、未来を感じさせるコンセプトを言語化する能力など、学ぶことが多くありました。これからもよろしくお願いします~
SILK イノベーション・コーディネーター
中小企業診断士

阪本純子

SILKに関わって6年ほど前田さんと一緒に仕事をしてきましたが、プロジェクトをゼロから進めていく時の相談相手として本当に頼りになる存在でした。整理できていない考えや想いを相談させてもらい、みんなが腑に落ちるコンセプトをつくってくれることで打開策が見つかったことが数多くあります。
SILKをやっていてよかったのは、多様なスキルや経験を持つコーディネーターがそれぞれの専門性を発揮してプロジェクトを進めることの大切さを肌で感じることができたことです。
SILK イノベーション・コーディネーター
株式会社でかいうつわ

田中慎

SILKでは2020年から、ソーシャルイノベーションに取り組む実践者にコラムを執筆いただく「SILKの研究」を一緒に立ち上げました。私がぼんやりと抱いていたアカデミックの立場から事例や気づきを発信していきたいという願いに寄り添って、提案してくれたことが本当にありがたかったです。

この企画のおかげで、実践者の方の自らの言葉で発信いただくことで共感が連鎖していく、新たなパートナーシップのあり方に気づくことができました。さらに私自身が机上だけで研究するより、具体的なプロジェクトに関わりながら実践とのあいだを行き来する実践的な研究者として探究を深めていく流れになったのも、前田さんとのお仕事や姿勢のおかげだと思っています。
SILK イノベーション・コーディネーター

井上良子

前田さんとの仕事は楽しいです。社会の中で、人がそれぞれの役割を持ち活躍していくことを体現しているからです。

京都市の公園利活用の取り組みで、多様な分野の事業者が社会実験をするコーディネートした際には、私の感覚をいいねと言ってくれて、一緒に現場で動きながらも、手綱を引いてもらいました。

これからも前田さんとの仕事を通じて、それぞれの人が、社会との接点を持ち、そのままで活かされる社会を作り続けていきたいです。
キャリアコンサルタント
SILKフェロー

木村響子

私は前田展広さんを尊敬しています。
これまでのご本人の足跡や功績などは、このHPに掲載されていますのでそちらをご覧頂くとして、何よりも私が惹かれているのは、その豊かな人間性そのものです。
なので、まずは第一にぜひご本人に直接会って話をしてもらう事をお薦めします。
私は彼との時間を重ねる中で、本当に人を思いやる誠実さと愛情のある創造性の大切さを学びました。
もし全ての人類が前田展広さんと出会う事が出来たなら、その時にはきっと世界から争いが無くなると信じています。

久津間幹

( プロジェクトメンバー )

所長
大室 悦賀
アドバイザー
髙津 玉枝/ 井上 英之/古村 公久
コミュニティ・オーガナイザー
桜井 肖典
イノベーション・キュレーター
秋葉 芳江
コーディネータ
前田 展広 / 田中 慎 / 石井 規雄 / 阪本 純子 / 井上 良子 / 木村 響子
広報
柴田 明
事務局長
野原 永臣
次長
宗實 良彦
コンシェルジュ
川勝 美智子 / 小倉 千加子
フェロー
福冨 雅之 / 秋山 怜史 / 志野 元信 / 高本 昌宏 / 但馬 武 / 杉原 惠 / 山中 はるな        

( SILK JOURNAL )

アニュアルレポートの作成
about
発行:京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)
プロジェクトマネージャー:前田 展広(前田展広事務所)
編集・執筆:赤司 研介(SlowCulture)
アートディレクション:太刀川 瑛弼(NOSIGNER)
デザイン:半澤 智朗(NOSIGNER)
撮影(対談) :望月 小夜加
印刷 :株式会社シーズクリエイト
発行日:平成29年3月31日

( SILK JOURNAL 2020 )

アニュアルレポートの作成
about
発行|公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)
プロジェクトマネージャー:前田 展広(前田展広事務所)
編集:柴田 明
デザイン:株式会社おいかぜ
印刷:株式会社シーズクリエイト
発行日:2020(令和 2 )年 9 月

( SILK JOURNAL 2024 )

2016年3月
アニュアルレポートの作成
about
9年間のSILKの活動レポートを編纂しました。京都市納品のため現在は公開していません。