PROJECT
大和・町家サブリースプロジェクト

初年度の事務局を担当させていただいた、「奈良・町家の芸術祭はならぁと」から、甲賀プロデューサーによるスピンアウト企画。賃貸情報に出ない空町家物件のオーナーとサブリース契約を行い、短期間で使いたい人とマッチングし、活用の機運を醸成する社会実験。2年間で奈良県の重要伝統的建造物群保存地区6地域で開催し、終了後もそれぞれの活用や機運が広がりました。

時期
2012年10月〜 2013年11月
プロジェクトオーナー
大和・町家バンクネットワーク協議会 / NPO法人くらす*
カテゴリー
事業開発 / 伴走支援/調査・研究
BACKGROUND
課題意識・きっかけ
空町家の活用の機運をあげる

素晴らしい町家や町並みも、空町家となり使わなくなって老朽化が進み、いつの間にか取り壊されるものがあります。どこもかしこも駐車場になってしまいます。しかし、空町家にも言い分があって、片付いていなかったり、持ち主が東京に住んでる状況や、家財やお仏壇があるため、貸して何かあった時の地域への責任などんど、空町家の活用は簡単なことではありません。景観を守るだけでなく、活用されない空町家を、どのようにして活用される状況を生み出すか?について課題がありました。

APPROACH
戦略と方針

・地域のまちづくり団体の信用関係資本を活かし、オーナーへ打診。

・使い手へ又貸しを行う短期サブリースプロジェクトを開催

・借り手と貸し手の丁寧なおつなぎをする

 

OUTPUT/OUTCOME
実績と成果
短期サブリースプロジェクトを開催

・短期活用でまず1歩。借り手と貸し手のお見合い

6地域8つの空町家で開催。現在も2件活用継続中

・事務局の浦野君は実施後空き家活用のNPOに入社

・使い手が朝日テレビ「人生の楽園」に出演

大和・町家サブリースプロジェクト HP
AFTER
その後
地域活動が初めてで何をやっていいかわからない時期に、甲賀プロデューサーのお声がけで関わらせてもらえました。
 1年目は6地域で開催し、丁寧なコミュニケーションで浦野くんが運営してくれ、2年目はNPO法人くらす主催で大和郡山のみで実施し、小山くんがほとんど対応してくれていました。K-COFFEEが誕生や、本多氏との出会いも生まれました。事務局を共にした浦野君は、NPO法人空き家コンシェルジュの職員になりました。今も誰かから聞く優しいエピソードを耳にしてうれしく思います。

 NPOくらす*も大和・町家バンクネットワーク協議会も現在は解散していますが、今も参考になる事例のため掲載します。

( 成果物 )

大和・町家サブリースプロジェクト_ロゴ
NPO法人くらす*
大和・町家サブリースプロジェクト_サイン

( メンバーの声 )

大和町家サブリースプロジェクトに関わらせていただいて、オーナーの空き家への思い、ユーザーの地域への思いを肌で感じることができました。短期間で複数の物件を動かすことは苦労も多くありましたが、いろんな方に喜んでいただくことができ充実した日々を過ごすことができました。甲賀さんの叱咤激励が飛ぶ中、前田さんに人と人を繋ぐことはとは何かということを学んだ機会となりました。その後も大和郡山のNPOクラスの活動や空き家コンシェルジュでの活動で空き家やまちづくりに関わることになった転換点となる出会いの場になりまいた。今でも大和郡山を訪れると当時のなごりを感じることができ、うれしく思っています。
NPO法人空き家コンシェルジュ 

浦野聡

( プロジェクトメンバー )

主催
主催:大和・町屋バンクネットワーク協議会 / NPO法人くらす*
プロデューサー
甲賀晶子
事務局
浦野聡・前田展広

( 大和・町家サブリースプロジェクト_ロゴ )

ロゴ制作ディレクション
デザイン
田中 秀二

( NPO法人くらす* )

活動写真等 *理事として参画
about
奈良町家の芸術祭はならぁとを通じて出会ったメンバーでつくったNPO法人(10年の活動を経て現在は解散)“くらす” ために必要な『場所』『人のつながり』『情報』などをくらす人々に提供してきた。

郡山の甲賀さんと小山くんには、とても世話になりました。小山君は誕生日が一緒です。

( 大和・町家サブリースプロジェクト_サイン )

蚊帳で作った会場サインの制作