PROJECT
トヨノノ応援会

大阪府豊能町のシティプロモーション推進事業として、町の未来をよくするアイデアの伴走支援事業を2年間企画・運営させていただきました。地域で巡回するオープンデイでつながりやお互いの応援が始まりました。コミュニティは後継団体が生まれ、今も活動が続いています。共創が上手な地域性にとても驚きました。

時期
2020年4月〜 2022年3月
プロジェクトオーナー
豊能町 まちづくり創造課
カテゴリー
事業開発 / 伴走支援/相談会事業
BACKGROUND
課題意識・きっかけ
町民の地域への前向きな取組を支援したい

町のまちづくり支援事業などでみられる、審査上位の取組だけに支援金がつく事業では、その他の取組の展開は支援からこぼれ落ちてしまいます。住民の地域へのポジティブで多様なアクションを応援することができる事業について、町側との議論がありました。

APPROACH
戦略と方針

町内で事業運営組織を作る

・応援したい企業や行政の支援を地域で開発

コミュニティの継続を働きかけた

OUTPUT/OUTCOME
実績と成果
町の未来をよくするアイデアを応援する地域創生事業が誕生

・2年間で26団体。延べ102回の相談会を開催
・デザイナー、事務局運営スタッフ3名。応援団は25企業・団体
・勉強会、交流会は延べ232名が参加
空き家活用2件、耕作放棄地活用3件。移住1件
町誌で8ページ特集。全戸配布でパワフルな広報
後継コミュニティ「とよのわ」は、寄付付き電力会社の寄付で現在も運営を継続中

トヨノノ応援会
AFTER
その後
事業終了後、コミュニティを継続のための団体「とよのわ」が誕生し、のせでんアートラインの地域プロジェクト枠で活動のチラシ費用等を負担するほか、トヨノノ応援会の参加団体でもあるエネルギー会社の、寄付付き電気料金プランの寄付で事務局運営費が賄われていきました。まちでプロジェクトをすることが上手な人がとても多くてびっくりしました。ニュータウンと里山地域の暮らしの重なりに、少し貢献できたのではないかと思います。今後の展開にも注目しています。

( 成果物 )

豊能町の取組「自分らしさを応援する町」
トヨノノ応援会_募集チラシ
トヨノノ応援会_応援カタログ
トヨノノ応援会_交流会 等
トヨノノ応援会_最終レポート

( メンバーの声 )

応援会に参加させていただいて志の高い方々にお会いできたことが私にとって貴重なものだと思います。創業するのは自分1人でやるのは当然ですが、支えてくださった方々がいたからこそ今があると思います。判断に迷った時も意見を交わすうちに自分自身の考えが鮮明に見えてきたことは言うまでもありません。創業するまでに多くの方々の意見交換ができたことは、応援会という場があったからこそ道筋を見極めるためには必要なものだったと思います。応援会では経過報告など人前で発表する場面がありました。発表するためには自分の方向性を明らかにする必要があります。どんなことをしたいのか、自分には何ができるのかなど自分だけではわからないことを引き出してくださった前田さんには感謝しております。応援会が終わっても継続してお付き合いいただいていることは心強く思います。
Le tonton

中田 淑一

多様なまちのプレーヤーが集まり、一緒に応援しあえるコミュニティの立ち上げとその事務局を担当させていただきました。勉強会ではお互いの知識を惜しみなく共有しあい、地域の拠点を巡回するオープンデーでは、交流を通じて新たな共創が生まれていく様子が印象的でした。トヨノノ応援会を通して、わたし自身もコミュニティ支援やコーディネーターという役割のおもしろさを実感した思い入れのあるプロジェクトです。
一般社団法人とよのていねい

相澤由依

前田さんと初めてお会いしたのは2018年頃だったかなあ。確かあの時は自分たちの町で、女性活躍にかかる部署が設置された頃で、京都のmumokuteiさんのビルでした。
それからまちづくりのメソッドとしてのこころ館さんの「わたし研究」を通じて、人を育てることから始めました。大阪豊能町で始めたこの小さな試みは、「とよのわたし研究室」として、特に女性のためのまちづくりの種として蒔かれたように思います。
その後、住民によるまちづくりの提案事業「トヨノノ応援会」では、住民の「やりたい」を応援する町として、22もの事業が採択され、若い人を中心に積極的にそれも楽しくまちづくりに関わっていこうという機運が生まれるようになったと思います。前田さんと一緒になってこの頃に蒔かれた種は、今いろんなところで芽を出してますよー!
豊能町

浅海 毅

才能豊かな人たちの活動が点在していた豊能町の《トヨノノ応援会》に参加した私。みんなで話すと誰かの困り事は誰かの好きなことを生かすことで解決したり想いが形になり、しかも喜びや感謝が巡ってることに何度も感動!「誰かを応援するために好きなことを生かしあう世界」にワクワクする自分に目覚めました。こうして繋がった仲間は《とよのわ》という市民団体になり、まちづくりの「輪」が「和」をもって広がるようにと活動しています!
とよのわ

佐竹敦子

ちょうどまちづくりの進め方で悩んでいた頃、のせでんアートラインでお会いし、そこから「トヨノノ応援会」や「とよのわたし研究室」といった、人々が自分らしく地域に関わるプロジェクトが広がっていきました。文化振興の取り組みでは「わからなさ?!を肯定する!!」音楽とアートのプロジェクトも実現しました。実現しちゃうんです。ほんと。
前田さんとプロジェクトをご一緒するとき、いつもすごいなと思うのは「共感」が軸にあること。”課題解決”よりも。共感的な対話や関係性を生み出すことを大切にされているからこそ、時が経ってもプロジェクトが根を張っているのかもしれません。
豊能町

江崎 純史

( プロジェクトメンバー )

主催
豊能町
メンバー
オカンバレエ団 / オーベルジュ山上 / 一般社団法人とよのていねい / リーノこどもセラピー / 辻調理師専門学校 / 一般社団法人不動産あんしん相談室 / 松尾鍼灸院 / 市民団体とよのわたし研究室 / トヨノつながるWE!マーケット / 株式会社フリーステーション / maruta / PRACE HARP / とよのにほんご / 合同会社エンカレッジライフ 里山ベースハナビ / 一般社団法人ホープビジョン / 認定NPO法人コクレオの森 / 中西商店 / エマコーヒー / トヨノ部 / 株式会社 能勢・豊能まちづくり / 社会福祉法人祥雲館 / 大学堂株式会社 / とよ森さんぽ /
企画・運営
前田展広事務所
事務局
牛飼雄太 / 相澤由依(一般社団法人とよのていねい) / 佐竹敦子

( 豊能町の取組「自分らしさを応援する町」 )

2023年3月
シティプロモーション
about
ページ企画:前田展広事務所
HP管理・運営:株式会社大学堂

( トヨノノ応援会_募集チラシ )

2020年4月
ディレクション
credit
企画・編集:前田展広
コピー / デザイン:大学堂株式会社

( トヨノノ応援会_応援カタログ )

コミュニケーションツールの開発
制作
企画・編集:前田展広事務所
デザイン:大学堂株式会社

( トヨノノ応援会_交流会 等 )

交流会等の企画・運営
about
企画・運営:前田展広事務所 / 一般社団法人とよのていねい

( トヨノノ応援会_最終レポート )

2021年3月
インパクトの調査 / レポートの作成
credit
企画・編集:前田展広事務所
デザイン:大学堂株式会社