PROJECT
泉ヶ丘広場つながる Days

泉北ニュータウンの玄関口である泉ヶ丘駅前で「ひろば的な空間」をつくり、ニュータウンに多様なくらしを生みだす取り組み。南海電鉄様から委託を受け企画・運営を行うNPO法人SEINの外部メンバーとして、2017年のスタートから2年プロジェクトデザインで関わりました。現在も年数回の開催が続いています。

時期
2017.04〜 2019.03 現在も事業は継続中
プロジェクトオーナー
NPO法人SEIN/事業主催者 南海電鉄
カテゴリー
事業開発 / 伴走支援
BACKGROUND
課題意識・きっかけ
泉ヶ丘駅前の広場を活用したエリアマネジメント事業とは?

泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョンである、誰もが主役になれる「ライブタウンセンター」の実現に向け、南海電鉄から依頼を受けたNPO法人SEINが、長年の市民活動支援の関係性やノウハウを活かした形成を進めました。弊社はプロジェクトデザインで立ち上げから数年、関わらせていただきました。

SEINでは「役割と稼ぎが巡りめぐる」をテーマに泉北ニュータウンでの活動を深めていました。

APPROACH
戦略と方針

 

  • 利用者を「広場プランナー」として名付け組織化
  • 関係人口をエリアマネジメントの資源としていく
  • ニュータウンの課題にも寄与することを目指した
OUTPUT/OUTCOME
実績と成果
ニュータウンに多様な暮らしを生み出すエリアマネジメント事業を創設

・ひろばプランナーはのべ670組に

・コミュニティ拠点 「つながる食堂」が誕生

つながるストーリーが生まれていく

・泉北ニュータウンへの新規出店者は8組

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AFTER
その後
「広場プランナー」が増えるとともに、まちに"いい話"が増えたそうです。
つながるDAYSを契機に、ニュータウンに拠点を出店されたDIY工房や、カフェオーナーの夢を叶えた若者など、実店舗をオープンされる新規出店者も生まれ、つながるDAYSの関係性から始まった自費出版プロジェクトRE:EDITは、泉北高速鉄道のフリーペーパーを手がけるまちのクリエイター集団に発展。「旧泉北すえむら資料館」を再活用したコワーキングスペース「space.SUEMURA」も誕生しました。大阪健康福祉短期大学がキャンパスを移転する際に出店から、学生がエリアマネジメント情報を発信する取組が生まれています。

また、つながるdaysからのスピンオフで駅前商店街にお店を持てるシェアキッチンスペース 「つながる食堂」も誕生。コロナ禍のライフスタイルの変化にあわせ、ここでしか出会えないヒト・食に触れ、泉北ニュータウンでの豊かな暮らしを感じるきっかけが生まれる場をめざし様々なプレイヤーの活動の場として活動が広がっています。
エリアジメント事業だけでなく、NPO法人SEINのまちとの関係性や細やかなサポートがこれらの町の広がりを生み出しているのだと思います。

泉北の日常に新たな価値を導いた宝楽さんは、並行してニュータウンにコミュニティ財団も設立し、「温かいお金」がまわる仕組みも生み出しています。現在も、つながるDays開催期間中は現場に入られているのもリスペクトです。

( 成果物 )

泉ヶ丘広場つながるDays_プロジェクトデザイン
泉ヶ丘わたし研究室
WONDER SENBOKU

( メンバーの声 )

あたらしい広場の使い方を広く募集し、使いこなし方を地域へ提案するため、2017年度11月「いずみがおか広場つながる10Days」と題し10日間試行実施からはじまった取り組みも8年目を迎えます。事業コンセプトは今も変わりません。「様々な人が集い、チャレンジすることができ、常に新しい出会いや気付きが生まれる広場の使いこなし方を提案し、広場からニュータウンのくらしをつなげる 「ひろばプランナー(使用者)」と共に広場に多様なコミュニティを育む。」という参画者も主体者だという視点は、前田さんの伴走があってこそ生まれたコンセプトです。いまでは、広場からニュータウンのくらしをつなげるマーケットイベントとして注目し、多様な主体の参画する泉北ニュータウンのコレクティブインパクトの源泉のような場になっています。
NPO法人SEIN

宝楽 陸寛

前田さんとは私が京都へ来て1年くらいで出会いました。
出会った当初、自主プロジェクトの相談相手になってもらい、色々とアドバイスをもらいました。毎週、北山のロイヤルホスでフワフワと浮いている私の想いだけを汲み取ってもらい、適切な質問を投げかけられるたびに、思考がクリアになっていき進むべき道が何となく現れてきました。そのプロジェクトは今も継続中。あの時間がなかったら生まれてなかったなと思います。そのうちに「ねぇ、ポートフォリオとかないの?見せて」と軽く言われたことから仕事も一緒にさせていただくようになりました。いつものびのびと仕事をさせてくれて、関係する人たちみんなが”良い”と思う着地ポイントに導いてくれる、管制塔のような方だと思います。
AKARI DESIGN

山本 安佳里

( プロジェクトメンバー )

主催
南海電気鉄道株式会社
事務局
いずみがおか広場つながるDays事務局NPO法人SEIN(サイン)
宝楽陸寛、甚田 知世
プロジェクトデザイン
前田展広
グラフィックデザイン
AKARI DESIGN(山本安佳里)

( 泉ヶ丘広場つながるDays_プロジェクトデザイン )

プロジェクトデザイン及びチラシ制作
about
企画・運営:NPO法人SEIN
プロジェクトデザイン:前田展広事務所
グラフィックデザイン:AKARI DESIGN

( 泉ヶ丘わたし研究室 )

2019年3月29日(金)
事業コーディネート
about
つながるDaysの関係もあり、NPO法人SEINの宝楽さんを通じて開催が実現しました。

デザイン:AKARI DESIGN
クライアント:NPO法人SEIN / 南海電気鉄道株式会社
コーディネート:前田展広事務所
企画・運営:一般社団法人こころ館

( WONDER SENBOKU )

2018年3月31日
プロデュース
about
泉北ニュータウン50周年事業の企画をNPO法人SEINのメンバーとしてお手伝いしていた際に、その事業を通じて何が生まれたのかを見えるようにまとめたタブロイド誌です。ほとんど編集長の湯川さんが大変な確認や調整、合意などを進められました。

「泉北」には、現在大きく分けて2つの暮らしがあります。昔から、自然豊かな谷あいの村々で営まれてきた農的暮らし。そして1967年に、丘を切り開いてつくられたニュータウンでの街的暮らしです。この2つは当時、隔たりもありましたが、できる限り多くの緑地や農地を残した都市計画によって共存を果たし、ニュータウンのまちびらきから50年が経った今では、自然と街の両方の良さを楽しめる独自の環境をつくりだしています。
「WONDER SENBOKU」には、これまで「暮らす場所」としてしか語られてこなかった泉北の「遊べる魅力」を知り、訪れて体験し、そこにある健やかな暮らしを実感する人が増えて欲しいという願いが込められています。ぜひ手にとって、ダウンロードして、今の泉北に出会ってください。

発行日|2018年3月31日
発行・企画・制作|NPO法人 SEIN
プロデュース|前田展広(前田展広事務所)
編集・執筆|赤司研介(SlowCulture)
アートディレクション&デザイン|長岡綾子(長岡デザイン)
撮影|都甲ユウタ
表紙イラスト|吉實恵
中面イラスト|中田こぶし(p4–9)
写真提供|寺内尉士(p15)
記事提供|村崎恭子(p15)

協力|泉北ニュータウンまちびらき50周年事業実行委員会・大阪府住宅供給公社・独立行政法人都市再生機構・南海電気鉄道株式会社・泉北高速鉄道株式会社・一般財団法人大阪府タウン管理財団・堺市・大阪府