PROJECT
ほっとはあと製品相談会

"ほっとはあと"とは、京都で障がいのある方が作られた製品の愛称です。
はあと・フレンズ・プロジェクトの委託事業の運営で、定期的に障がい者就労支援施設の担当者様向けの事業相談会を開催しています。雑貨やクッキーなどのハンドメイド商品の商品企画や販路拡大について、様々な支援フレームの企画と運営を担当しています。

時期
2022年4月〜現在
プロジェクトオーナー
株式会社ヒューマンフォーラム / 京都市保健福祉局
カテゴリー
相談会事業
BACKGROUND
課題意識・きっかけ
福祉の商品づくり。何から改善していいかわからない

日本の障がいをお持ちの方の工賃は平均16,000円程度であり、安定した商品づくりと販路が課題となっています。しかし、施設の担当者は福祉支援の専門家であり、商品企画のスキルを向上させたり販路開拓をする時間を取ることが難しい背景もあります。

そもそもの施設の利用者さんの”できることから仕事を作る方法”と、”売れる商品を先に考えてその製造工程から仕事を生み出す方法”がありますが、施設では主に利用者起点で考えることが多く、前者の開発方法が選択されます。

APPROACH
戦略と方針

気軽に相談できる。「商品雑談会」に発展

・業界の各専門家がアドバイスしてくれる

・施設が自ら事業改善できる力を養う

 

OUTPUT/OUTCOME
実績と成果
「商品相談会」を開催

44回開催(2022年4月〜2023年3月)

・得られたアイデアで、パッケージ改善や施設自ら販路開拓成功の好事例が生まれた

・十分に卸先が儲かる、上代設定の呼びかけに20施設が価格改定

・コンサルのご依頼に発展しアクセサリーブランドが誕生。2023年に過去最高264万を売上した

 

はあと・フレンズ・プロジェクトHP
AFTER
その後
施設の担当者さんの状況に寄り添いながら様々な場をずっと模索しています。異業種や専門家に話し慣れている方は少ないため、翻訳したり気持ちを代弁させていただいたりしています。気軽に参加できる入り口として「商品雑談会」が新たに誕生しました。
ギャラリーで利用者の作品の展覧会を初めて企画される施設向けの相談会は、株式会社翠灯舎が実施するほか、2024年度からmumokutekiバイヤーの方々も参加してくださり支援の角度が多様になりました。
相談会から2年経ち、アドバイスからご自身でお土産屋に営業活動をされ取引先が広がった例や、viivantや動物クッキーなどの新ブランド開発事例も増えてきました。引き続き成功事例を増やしていきたいと思います。

( 成果物 )

ほっとはあと製品相談会
アクセサリーブランド「viivant」
勉強会・定例会(はあと・フレンズ・プロジェクト)

( メンバーの声 )

自分たちの作るアクセサリーを、もっと多くの人に見てもらいたい!その夢を叶えることが、みんなの自信や希望になると考え、相談会に参加しました。ブランド開発は、専門的な技術や考え方をアドバイスしていただき、自分たちの可能性や強みを感じながら、思いを整理しどう表現していくかを考えるプロセスでした。viivantが誕生し、ガラスの輝きに込めた思いが、周囲の人たちによりわかりやすく伝わるようになったと感じています。

前田さんは、私たちの希望や考えの中でぼんやりしていた点を、具体的に表現できるようにいろいろ質問してくださったり、まとめ直してくださったりしたことで、相手(今出さんやデザイナーの武川さん)に伝わりやすくなったと思います。
また、前田さんがきさくで明るいので、場の雰囲気がなごみました。私たち、とっても緊張していたので前田さんに助けられたと感じています。「こんな初歩的すぎる質問して大丈夫かな?」とか思ってましたが、そんな気持ちも暖かくサポートしてくださったと思います。本当にありがとうございました。
就労継続支援B型施設 いきいき・いわくら
管理者

成田あき子

行政、福祉事業所、企業の立場や特性を理解し、丁寧に全体のコーディネートをしてくれます。また、進行に関しても携わる人のモチベーションを常に意識しコミュニケーションしてくださるので安心して運営できています。R5年度に開発した「CHARITY ANIMAL COOKIE(チャリティアニマルクッキー)」では動物福祉と障害福祉のWチャリティの事業スキームの設計から開発に携わっていただき関係団体をご紹介いただきました。
株式会社ヒューマンフォーラム
mumokuteki事業部統括

今出貴裕

( プロジェクトメンバー )

credit
前田展広事務所
株式会社ヒューマンフォーラム
株式会社翠灯舎

( ほっとはあと製品相談会 )

相談会事業
about
企画・運営:前田展広事務所
講師:今出貴裕・田中郁后

( アクセサリーブランド「viivant」 )

商品開発支援
about
【viivant コンセプト】

“いきいき”と光り輝くガラスのように、ありのままに輝く日々に願いを込めて

「viivant」のルーツは、こころの病に寄り添ってきた精神医療にあります。遠い昔に京都岩倉の地でこころの病をありのままに受け容れ、今も尚、共に寄り添い暮しています。

ガラスアクセサリーの製造過程から、ガラスのもつ透明感や清々しさに触れることで、癒され、前向きになれたり、こころが開放される人を、私たちは沢山みてきたのです。

先人たちが大切にしてきた「人が人として生きる」という大らかな声に、いま一度耳を傾け、ガラスを通じて次世代に想いを紡いでいきたい。

誰もが“ありのまま”いられる社会に向けて制作活動を続けていきます。

※vivanはフランス語で「生きている」という意味。「i」が一つ多いのは「人と人」「人と社会」の繋がりに願いを込めて「viinvant」と名付けています。

開発:mumokuteki
商品監修:AYUKO TAKAGAWA

*プレスリリースはこちら
https://mumokuteki.com/none/9558

( 勉強会・定例会(はあと・フレンズ・プロジェクト) )

勉強会の企画 / 定例会の運営
概要
2022年度から事業開始後、施設の担当者向けのアンケートを実施し、共通する課題を探しながら勉強会内容を考えていきました。留意した点として、専門的に偏らず、福祉施設の担当者にとってわかりやすいことと、持ち帰って自施設の事業改善を行うことができるテンプレート付き勉強会を企画しました。
上代設定についての認識や設定が不十分であり、卸先が十分な利益がない商材も多く見られました。そのため2023年1月には上代設定を一斉に上げる呼びかけを行い、約20施設が上代の変更を行いました。細やかな対応をmumokuteki統括の今出さんが対応くださっています。
地域企業のスキルが日常と異なるセクターに活かされるのがおもしろいです。

「値決め」(2022.6.28 ) 
「仕入れ担当者が見たい営業資料 」 (2022.7.27)
「ECのはじめ方(基礎編)」(2022.7.27)
「ECの作り方(基礎編)」(2022.8.28)
「写真の撮り方、伝え方」(2022.10.26)
「写真の撮り方、伝え方」(2022.11.30)
「上代の説明会」(2023.1.26)
「上代の説明会」(2023.1.27)
「商品開発事例発表」(2024.5..24 )
「展覧会の作り方」(2024.11.29 )
「商品企画事例発表」(2024.7.26)
「商品ブランドとコミュニケーション」(2024.1.12 /1.24)