PROJECT
京都市の社会的企業の調査・発掘

SILKが協力する形で、様々な事業財源を活用しながらMAPを制作し、社会的事業の発掘、調査を進めてきました。事業者が取り組みを宣言するGoogleMap上での情報発信形式は、他の事業でも採用され、発信された情報は様々なセクターでの活用が広がりました。

時期
2014年8月〜現在
プロジェクトオーナー
ソーシャルプロダクトを普及させる会 / 公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)/ JTB京都支社
カテゴリー
調査・研究
BACKGROUND
課題意識・きっかけ
京都にあるソーシャルビジネスとは?

2014年頃までの数年、京都市ではソーシャルビジネス(SB)支援事業を展開していました。社会的課題は多様化・困難化に伴い、これらの社会的課題に対して、中小企業がビジネスの視点で捉え、収益性も確保する「ソーシャルビジネス」に注目し、積極的に支援を行っていく基盤の構築を目指されていました。

そもそも、既に京都にどんなソーシャルビジネスが存在するかを調査すべく、大室教授の企画で京都市ソーシャルプロダクトMAPの企画が生まれました。その後、第二弾は消費生活総合センターのエシカル消費事業で発行。京都観光モラルの事業での発行など、その他関連部署の目的と掛け合わせながら調査・発行を広げていきました。

APPROACH
戦略と方針

・実践するプレイヤーで民間の調査団体を結成

・訪問・紹介やアンケートで収集(笑っていいとも方式

・発行テーマの象徴的事例を選定、編纂。多様なあり方を提示

OUTPUT/OUTCOME
実績と成果
これまで1294社の社会的企業を発掘した 

・発行後に様々な情報の活用が生まれた
百貨店の仕入先情報として提供 / 大学の授業で使用 / 京都市消費生活相談センターのエシカル消費事業 / 大学生のリクルート情報として(採用決定者も) / 企業の勉強会使用  / 長野県でも同じコンセプトで発行 等…

・googleMap観覧数:165,551回

・発行を通じて、社会的企業の支援の土壌を耕やしてきた

AFTER
その後
地道な作業ですが、社会的事業を実践する人たちにヒアリングすることで、社会的企業のレイヤーのようなものが浮き上がってきました。2016年3月にはソーシャルイノベーターズmeets upという100名規模で社会的企業家が集うイベントも開催して関係性もつなぎ、そこから様々な取組が生まれていきました

京都市にはたくさんの社会的企業があることがわかりましたが、この調査は審査を目的にするものではありません。集まった事業者のリストで、社会的事業のあり方や表現の多様さに、皆でわくわくしました。それこそ"未来の兆し"であったように思います。

( 成果物 )

素材から学ぶ暮らしの学校
ワークショップ「ソーシャルプロダクトマップをつくろう!」
ソーシャルプロダクトツアー
Sustainable Tourism KYOTO
京都市輝く地域企業表彰MAP
Community Based Companies MAP KYOTO
京都市ソーシャルプロダクトMAP 第二弾
京都市ソーシャルプロダクトMAP 第一弾

( メンバーの声 )

本当の姿の描写

2010年の夏ソーシャルビジネス振興に取り組みたいと京都市の方が来室し、SILKが誕生した。SILKを作る時大切にしたことは自分の為、社会の為で生きる人々の姿ではなかった。それはそのどちらでもあり、どちらでもない、自分が求める姿や生き方を実践する人々の姿であった。しかしその姿を捉えることは難しかった。それはそれらの人々が自分たちをPRする必要がなかったからである。そこで前田氏にお願いし、丁寧に探しながら顕在化させた。それがSILKとその後の動き繋がり、前田氏が展開する様々なプロジェクトが生まれている。
長野県立大学
グローバルマネジメント学部教授
長野県立大学大学院
ソーシャルイノベーション研究科研究科長
京都市ソーシャルイノベーション研究所所長

大室悦賀

「前田さん、MAP好きやな~」と思いつつ、MAP制作はいいことだらけでした。SILKが応援したい取組を見える化でき、共感する方々とのつながりが広がりました。また、制作過程そのものにも意味があり、自分たちが応援したい取組を再認識したり、各自の関心事を紹介しあったり、団体・個人との新たな接点が生まれたりと、自分たちの知識、考え方・想いをアップデートするきっかけになりました。掲載企業の魅力も伝わりやすくなり、良きです。
公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)

川勝美智子

SILKでは2020年から、ソーシャルイノベーションに取り組む実践者にコラムを執筆いただく「SILKの研究」を一緒に立ち上げました。私がぼんやりと抱いていたアカデミックの立場から事例や気づきを発信していきたいという願いに寄り添って、提案してくれたことが本当にありがたかったです。

この企画のおかげで、実践者の方の自らの言葉で発信いただくことで共感が連鎖していく、新たなパートナーシップのあり方に気づくことができました。さらに私自身が机上だけで研究するより、具体的なプロジェクトに関わりながら実践とのあいだを行き来する実践的な研究者として探究を深めていく流れになったのも、前田さんとのお仕事や姿勢のおかげだと思っています。
SILK イノベーションコーディネーター

井上良子

これまでに、前田さんがSILK(ソーシャル・イノベーション研究所)などで実践してきたエコシステム構築のノウハウを基に、観光業界のエコシステムに「社会的」な視点を取り入れるための試行錯誤を行ってきました。まず最初に始めたのは、前田さんの伝家の宝刀「事業者MAP作成」でした。その作成の過程で、SIGHTS KYOTOでのミートアップ等を繰り返しながら、内発性を持った人たちが繋がり合うプロセスを踏むことができました。機運作りから関係性構築まで一年間の伴走をしていただき、その基盤をベースに、これまでにない観光コンテンツの開発にもつながりました。さらに、サステイナブルツーリズムを継続的に推進するために立ち上げたのが、LINK KYOTOというプラットフォームです。現在も前田さんには、LINK KYOTOのプロジェクトに「ソーシャル・イノベーションの専門家」として関わっていただいており、観光業界のエコシステムに「社会的」な風を吹き込んでもらっています。
株式会社JTB
京都支店

藤本直樹

( プロジェクトメンバー )

京都市ソーシャルプロダクトMAP
ソーシャルプロダクトを普及させる会
代表 扇沢友樹|株式会社めい
大室悦賀 | 京都産業大学大室研究室
小野邦彦 | 株式会社坂ノ途中
吉野慶一 | Dari K 株式会社
西村和代 | カラーズジャパン株式会社
大東利幸 | 大東寝具工業株式会社

制作:
プロジェクトマネージャー : 前田展広
編集:赤司研介 印刷:株式会社シーズクリエイト
デザイン:サノワタル(いろいろデザイン)
Sustainable Tourism KYOTO -消費する観光から、文化の発展につながる観光へ-』
発行:JTB京都支社
調査:京都観光モラルを推進する会
藤本 直樹(株式会社JTB)/ 西澤 徹生(SIGHTS KYOTO)/ 市川 智也(株式会社京都春秋)/ 福田 千恵子(一般社団法人CHIE-NO-WA)/ 堀江 卓也(京都市観光協会)/ 本山 喜之(株式会社ビオスタイル)/ 今津 新之助(SOCIAL WORKERS LAB)/ 前田 展広(SILK)
協力:京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)/ 一般社団法人リリース / 京都市観光協会
『Community Based Companies MAP KYOTO -私たちが希望の兆しだと感じる地域企業たち-』
発行|公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)
企画・監修|一般社団法人リリース
調査|U35-KYOTO 京都の地域企業からみえる「希望の兆し」探究チーム

( 素材から学ぶ暮らしの学校 )

京都市消費生活総合センター エシカル消費推進事業 事業企画・運営
about
クライアント:京都市消費生活総合センター
企画・運営:一般社団法人リリース
チラシデザイン:株式会社サノワタルデザイン事務所
2015年から始まった、京都市消費生活総合センターさんのエシカル消費プログラム。
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素材から学ぶくらしの学校

私たちは、普段身につけるお洋服や、毎日食べているお野菜なんかが、どこでどんな人がどんな思いで作っているのかがわかりにくい日常があります。このプログラムでは、小学生のお子様向けに、これからの1000年を紡ぐ企業認定の方々の商品の物語をお聞きしながら素材を用い、作品作りや表現をしていきます。2017年から東京大学先端技術研究所の福本理恵講師には複数の教科を横断した料理プログラムを。特定非営利法人cobonの松浦真講師には世界を旅しながら作る商品の販売体験プログラムを展開してくれました。2019年からはNPO法人アーティストとこどもの出会いの川那辺さんが企画を担当。わたしでは思いつかない身体表現やニュース番組制作へと広がっています。

( ワークショップ「ソーシャルプロダクトマップをつくろう!」 )

ワークショップ事例
事例)
消費生活相談センターとの連携で、ワークショップ「ソーシャルプロダクトMAPをつくろう!」を開催しました。

また長野県立大学ソーシャルイノベーション創出センターからの依頼で、MAPの作り方をお話しにいき、実際に2018年に発行されました。

( ソーシャルプロダクトツアー )

2015年〜
ツアー企画・運営
事例)
社会的企業のお店をめぐり、商品やサービスの奥のストーリーを体感するツアーを実施しました。

2015年に京都市消費生活総合センターのエシカル消費事業の一環で実施するほか、様々な機会に社会的企業をご紹介していきました。

2024年2月には泉北ニュータウンの先進事例ツアーを実施しました。

3月にはQ都スタディトリップでコーディネートした約20社の社会的企業の声から、担当者と巡るQスポットツアーを開催し、それぞれの受け入れの工夫や事業内容を知る機会も生まれました。

( Sustainable Tourism KYOTO )

2023.03
社会的事業の調査 / 紙面の発行
調査
京都観光モラルを推進する会

藤本 直樹( 株式会社JTB) / 西澤 徹生 (SIGHTS KYOTO) / 市川 智也 (株式会社京都春秋) / 福田 千恵子 (一般社団法人ツーリストシップ)
/本山 喜之( 株式会社 ビオスタイル) / 今津 新之助( SOCIAL WORKERS LAB) / 堀江 卓矢(京都市観光協会)/ 前田 展広( 京都市ソーシャルイノベーション研究所)
発行
株式会社JTB 京都支店
編集
柴田 明(株式会社おいかぜ)
デザイン
山本 安佳里(AKARI DESIGN) 
印刷
サンケイデザイン株式会社
協力
京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK) / 一般社団法人リリース / 京都市観光協会

( 京都市輝く地域企業表彰MAP )

京都市輝く地域企業表彰 googleMapを管理
about
「京都市 輝く地域企業表彰」について

京都市では、地域に根差し,地域と共に継承・発展する企業を「地域企業」として市民ぐるみ・地域ぐるみで応援するため、本年4月に「京都市地「京都市 輝く地域企業表彰」制度を実施しています

条例に基づき、地域と共に継承・発展する「地域企業」の理念の浸透及び、実践の促進のために「京都市 輝く地域企業表彰」制度が制定されました。

地域に長年親しまれている事業者をはじめ、安心安全への貢献、文化の継承、自然環境の保全、多様な担い手の活躍支援等、地域に根差して企業活動に取り組まれている事業者を対象に、自薦他薦を問わず応募できる制度です。
被表彰企業が決定した後、表彰式典を開催しています。

( Community Based Companies MAP KYOTO )

2021年4月
社会的企業の発掘・調査。紙面の発行
about
新型コロナウイルスにより全世界が混乱の渦に巻き込まれ
やり場のない怒りや不安と共にスタートした2020年代。
私たちが小さくとも力強い光を見いだしたのは
このまちに暮らす一人ひとりが営む、商いの現場でした。
“希望” という言葉をビジネスと結びつけると
なんだかうさんくさく聞こえるかもしれません。
しかし、「希望の兆しを感じる企業を教えてください」と
呼びかけた私たちのもとには、
たくさんの企業名と応援の声が寄せられました。
ここに描かれた未来への兆しを、
皆で大切に育んでいけたら。
そんな思いが広がっていくことを願い、1枚の地図を作りました。

発行|公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)
企画・監修|一般社団法人リリース
デザイン|AKARI DESIGN
調査|U35-KYOTO 京都の地域企業からみえる「希望の兆し」探究チーム

( 京都市ソーシャルプロダクトMAP 第二弾 )

2016 年1 月24 日
社会的企業の発掘・調査。紙面の発行
about
ソーシャルプロダクトとは、消費することが“より良い社会づくり” に直結する製品やサービスのこと。京都市には、このソーシャルプロダクトを扱う企業や、社会課題解決を伴うビジネスに取り組む事業体が集まってきています。このマップでは、みなさまに“多様な選択肢” をお伝えすることを目的に、市内の社会事業者や中間支援団体の方々からヒアリングし、京都市内の総事業所数 73,391(「2014 年度版」京都市の経済調べ)の内の152 事業者を掲載。その中から各号18 の事業者をご紹介しています。
この他にも、掲載するべき事業者さまが数多くいらっしゃると思います。
ご存知の方は、ぜひお知らせください。

Credit
発行: ソーシャル・プロダクトを普及させる会
(〒604-8056 京都市中京区西六角町 99 番地 株式会社めい内)
協力: 京都市ソーシャルイノベーション研究所
ソーシャルプロダクトを普及させる会
代表 扇沢友樹|株式会社めい
小野邦彦 | 株式会社坂ノ途中
吉野慶一 | Dari K 株式会社
西村和代 | カラーズジャパン株式会社
大東利幸 | 大東寝具工業株式会社
大室悦賀 | 京都産業大学大室研究室

制作:
プロジェクトマネージャー : 前田展広
編集:赤司研介 印刷:株式会社シーズクリエイト
デザイン:サノワタル(いろいろデザイン)
発行日: 2016 年1 月24 日
social.products.in.Kyoto@gmail.com 担当 : 前田

( 京都市ソーシャルプロダクトMAP 第一弾 )

2015 年 3 月 31 日
社会的企業の発掘・調査。紙面の発行
about
「京都市ソーシャルプロダクトMAP」を発刊いたしました!(2015年5月創刊)

ソーシャルプロダクトとは、「より良い社会づくり」への消費参加を可能にする商品やサービス のこと。京都市には、このソーシャルプロダクトを扱う企業や、社会課題解決を伴うビジネス に取り組む事業体が増えてきています。このマップでは、みなさまに「多様な消費の選択肢」 をお伝えすることを目的に、市内の社会事業者や中間支援団体の方々からヒアリングし、京都 市内の総事業所数 73,391(「2014 年版 京都市の経済」調べ)の内の 125 事業者を掲載。その中から18 の事業者をご紹介させていただきました。この他にも、掲載させていただくべき事業 者さまが数多くおられると思います。ご存知の方は、ぜひお知らせください。

Credit

発行: ソーシャル・プロダクトを普及させる会
(〒604-8056 京都市中京区西六角町 99 番地 株式会社めい内)

後援: 京都市

ソーシャルプロダクトを普及させる会
代表 扇沢友樹|株式会社めい
大室悦賀 | 京都産業大学大室研究室
小野邦彦 | 株式会社坂ノ途中
吉野慶一 | Dari K 株式会社
西村和代 | カラーズジャパン株式会社
大東利幸 | 大東寝具工業株式会社

制作:
プロジェクトマネージャー : 前田展広
編集:赤司研介 印刷:株式会社シーズクリエイト
デザイン:サノワタル(いろいろデザイン)

発行日: 2015 年 3 月 31 日
連絡先: social.products.in.Kyoto@gmail.com 担当 : 前田